本ソフトは他のプログラムに組み込んで使うもので、単独では全く意味を持ちません。 本ソフトは音楽再生を含む複数のプログラムで音色データを共有し、 P/ECEのフラッシュメモリ容量を節約するためのものです。
P/ECEでPMD形式の音楽を再生する場合、 1つのプログラムファイルの中に再生ルーチン、楽曲データ、 音色データが全て含まれるため、ファイルサイズはかなり大きくなります。 この内、再生ルーチンと音色データは、どのプログラムにも共通のものです。 つまり、フラッシュメモリに音楽再生を含むプログラムが複数入っている場合、 各プログラムの内、約8セクタは重複した内容になります。 そしてその容量の大部分はドラムパートの音色データであり、 この部分をプログラムファイルから分離して複数のプログラムで共有すれば、 容量を節約することができます。
例えば音楽再生を含む2つのプログラムのドラム音色を分離すると、 各ファイルのサイズは次のようになります。
ファイル名 | セクタ数 | |
---|---|---|
分離前 | 分離後 | |
program1.pex | 29 | 22 |
program2.pex | 12 | 4 |
drum.bin | 0 | 10 |
合計 | 41 | 36 |
“drum.bin”が分離されたドラム音色です。 この場合、“program1.pex”だけで見ると、分離前は29セクタ、 分離後は“drum.bin”と合わせて32セクタとむしろ容量が増えていますが、 全体で考えると5セクタの節約になります。
このように、本ソフトはより多くの対応ソフトを同時に使うほど効果を発揮します。 また、ドラム音が再生されなくても良い場合は、 “drum.bin”を削除してさらに容量を節約することもできます。
2002/12/01 | ver.1.00 | 初公開 |